人生100年時代になり働く女性の約5割が何らかの勉強に取り組んでいるようです。
学校や通信講座も充実し、それ以上にオンライン学習により「いつでも」「どこでも」勉強できる環境が整っています。
また、独自で勉強できる教材も充実しています。
女性にとって、今勉強は自分らしさを表現する手段の1つにもなっています。
今回は、少し先を見据えながら、どんな資格が女性にとって有益なのかを考えて、実務編、実践編をご紹介します。
資格を選ぶポイント
女性の資格もいっぱいあって、取りたい資格が明確ならば良いですが、今後を考えて何か資格を取得したいと思っている人は、何の資格が良いのか迷うところです。
一般的には、人気の資格を取得するというのが、ハズレがないと思われがちですが、それ以外に選ぶポイントとしては・・・
●現在の仕事のキャリアアップ
●転職
●結婚や出産後に出来る仕事
●自分の趣味の延長
●将来を見据えて働く、収入の為
まったくゼロからスタートする資格も悪くないと思いますが、そうは言っても簡単に取得できるものばかりではありません。
●経験や知識があった方が良い
●自分が好きな事の方が資格取得の勉強も苦にならない
●資格取得後の仕事を自分が働いている姿を想像して選ぶこと
資格というのは取るのが目的ではなく、仕事に就き、充実感や社会への貢献はもちろんですが、収入を得る事が重要。
●現在、人気のある資格は、今の時代に必要とされている資格
すぐに資格を活かしたい人は、まずは有力候補になりますが、時代の流れは速く先を見通すことも重要です
●3年後、5年後、10年後にどういう資格が重要視されるか?
という事も考えながら取得しましょう。
100年時代なんですから
10年後を見据えた資格とは
時代の流れを正確に読むのは困難ですが、大きな方向は掴めます。
1.少子化、高齢化
すでに始まっていますが、今後より加速していきます。
5年後、10年後、高齢者の比率がどんどん高くなっていきます。
また、雇用の延長化や100年時代という事で、元気な高齢者もますます多くなります。
長い人生をアドバイス、コーディネートするスキル、資格
●高齢者に関連する仕事・・・介護や福祉、メンタルケアなども需要はますます増えてきます。
2.IT関連
AI(人工知能)の技術が、ますます進化し、シンギュラティ(AIが人間の右脳を超える)時代が間もなく来ると言われています。
要するに、単純な仕事を中心に多くの仕事がAIに置き換わるようになります。
そうなると、より専門的な知識やスキルを持った人材が必要になってきます。
また、AIの時代であっても、人と関わる仕事は重要で、何かを教えたり、サポートしたり、相談やコンサルティングという仕事はなくなりません。
AIでは難しいクリエイティブな仕事も必要です。
●IT関連の資格、開発、エンジニア関連、ディープラーニングや画像処理などのスキル
●医師、看護師、介護士、保育士、カウンセラー、コンサルタント
インテリアコーデネーター、料理関連、美容関連など
3.グローバル化
すでに多くの外国人が日本にやってきています。
2020年は東京オリンピックもあり益々加速していくでしょう。
オリンピック終了後も世界から日本に対しての注目度は継続して高い状態であると予測されます。
また、少子高齢化対策として検討されている外国人労働者もどんどん増えてきます。
職場の中に外国人が増えてくるので、当然言葉の問題が出てきます。
何か資格あってもそれを英語(もしくは他の言語)で教える事が出来る人材が重宝されるのは間違いありません。
そうなると色々な資格とセットで少なくとも英会話能力は重要です。
ビジネスレベルの英語力があれば万全でしょうが、日常会話やちょっとした仕事の会話ができるだけでも違ってきます。
趣味の領域でも、料理やフラワーアレンジメント、アロマなどを外国人に教える機会は多くなると思われます。
●なんらかの資格+英会話力
●なんらかの資格+英会話力+他の語学(中国語)
*外国語で教えれる人に需要は急増
これからの女性はこんな資格がおススメ
結婚後・出産後・退職後にも
医療事務
医療事務は、病院やクリニックで患者の応対、医療費の計算、診療報酬の請求をする仕事です。
●勉強期間:6か月
●国家資格ではなく、民間の資格
●資格がなくても採用されるケースはあるが、基礎知識は必要
●患者に笑顔で接遇する事が必要
●未経験、年齢問わず働けてる女性に人気なお仕事
調剤薬局事務
薬局で薬剤師さんと働いているのが、調剤薬局事務のお仕事です。
●勉強期間:3か月~
●コンピューター(レセコン)に処方箋の入力
●受付・電話対応
●薬剤師の補助(薬のピッキング補助や監査の補助など)
●国家資格はなく、民間の資格
●未経験でも働ける仕事医療事務よりも薬局内での業務なので多岐にわたることも
介護事務
介護事務は、介護サービス施設などで、通常の受付業務、介護報酬請求業務(レセプト作成)や介護関連の手続きが主な仕事です。
●勉強期間:3か月から
●国家資格ではなく、民間の資格
●資格がなくても働けるが、介護保険に関する専門知識は必要
●PC、経理、コミュニケーションなどのスキルがある程度は必要
メンタルヘルスケア関連の資格
今の時代、ストレスや人間関係など、メンタル面の問題は、あらゆる職場で問題になっています。
企業においても、メンタル面で問題を抱えた社員の数を公表しませんが、ビックリするくらい多いのです。
また、高齢化になり、独り老人もますます増えていく今後は、メンタル面でのケアが医療、介護とも必要になってきます。
今後の女性の資格としては、大いに役に立つ資格の一つです。
メンタルヘルス・マネジメント
大阪商工会議所と施行商工会議所の主催する検定試験。
メンタル面の病気予防と管理監督者による従業員のメンタルケアや、人事や労務管理面についての知識も必要となります。
●I種・II種・III種の検定試験 同じ日にI種・II種・III種とも受験可能
●労働者個人・管理監督者・企業組織の3つの立場に応じたメンタルヘルスケアの知識及び対処法を習得することができます。
●企業における人事、総務系では必要なスキルで、キャリアアップや転職にも有利。
また、医療、介護系でも、それぞれの資格にメンタルヘルス・マネジメントの資格は、プラスであなたの評価につながります。
●心理カウンセラーを目指すなら、第1歩として
ケアストレスカウンセラー
一般財団法人職業技能振興会が認定する民間資格。
心の病とストレス・マネジメントについて学習し、どのように対応していくか。
そしてまたカウンセリングについても習得していく資格です。
●勉強期間:3か月
●企業中間管理職ケアストレスカウンセラー
青少年ケアストレスカウンセラー
高齢者ケアストレスカウンラー
と3つに分けられます。
上記3種類の資格をすべて取得すると、マスターケアストレスカウンセラーとして認定されます
●資格取得後の仕事のイメージは
「どのようにしてストレスと上手く付き合っていくか」を助言し、精神面の病気にならないよう、助言していきます。
●資格が役に立つのは
企業におけるカウンセリング
介護施設や医療機関でのカウンセリング
教育機関でのカウンセリング
と、それぞれの職場において必要とされる能力です。
*この資格だけでの仕事は難しいですが、自分のスキルにプラスして
転職やキャリアアップに役立ちます。
ライフプラン・お金関連
お金の講座
ファイナンシャルアカデミーでお金の全般を学ぶ講座です。
これは資格ではなく、まずは自分のお金に関しての知識を付けるものです。
いきなり資格というのが重たい人には、こういう講座から入るのもおススメです。
●年間255講座。延べ 49万人が受講したマネースクールの定番講座
●お金の効率的な貯め方
●節約方法
●資産管理方法
●マイホームの買い方
●自己投資方法
ファイナシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは総合的な相談者の資金計画を立て、経済的な側面からサポートし、幸せなライフプランを支援するお仕事です。
●勉強時間:級によって違う。1級は1100時間は必要。計画的な学習を立てる必要があります。
●1,2,3級 国家資格と民間の資格あり
●家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、
教育資金、年金制度など幅広い知識が必要
●弁護士、税理士、社会保険労務士、保険・不動産の専門家、銀行・証券会社などの各分野の専門家とも連携
●現在の仕事や転職にも役立ち、独立・開業も可能な、今後ますます需要が高まる資格です。
証券アナリスト(CMA)
証券投資において分析と投資資産の価値の評価を行ったり、投資のアドバイスを行うお仕事です。
●合格率:50%前後
●証券会社、ファンドマネージャー、銀行で働いている人が6割
●高度な知識と分析・調査力が必要で、ポートフォリオの管理業務を行ったり、財務諸表や市場調査をもとに企業価値の算定を行います。
●現在の業務でのキャリアアップや転職にも有利
●一般企業においても財務部門、IR部門での重要が増大している
●女性の資格取得者がまだ少なく狙い目
DCプランナー(企業年金総合プランナー)
確定拠出年金や年金制度全般の専門的な知識と投資・ライフプランの知識をあわせ持つ企業年金の専門的な仕事
●1級、2級あります
●FP(ファイナンシャルプランナー)とも知識的には関連する部分もあり、並行して取得をすることも可能
●現時点ではまだ、受験者も少なく、今後増加していく傾向
●企業においては、DCを採用していく企業は増えていきます
IT関連
MOS(マイクロソフトオフィシャルスペシャリスト)
ExcelやWordなどのスキルを証明する、マイクロソフト公式の資格
●勉強期間:1か月 実務で使用している人はもっと短期間も可能
●試験はWord、Excelなどアプリで分かれている
●独学も可能ですが、対策講座が確実
●実務に役立つだけでなく、転職にも有利
●比較的取得しやすいので、働く女性はまずは取得しましょう
ITパスポート
IT全般を正しく理解し、活用できるような知識を身につける資格です。
●勉強期間:一般的には100時間
●経済産業省の国家資格
●この資格を活かした仕事があるというよりも、知識として有益
●MOTと同様に自己のスキルアップに
AI関連の資格
今後、ますます需要が増えるのが、AI関連の技術者です。
PCやWeb開発、プログラミングなどを経験されている女性も多くなっています。
AI関連のスキルを身につける事で、仕事の広がりや将来の仕事にもつながります。
AI関連の資格は
①G検定(ジェネラリスト検定)
ディープラーニングを事業に活かすための知識
②E検定(エンジニアリング検定)
ディープラーニングを実装するエンジニアの技能検定
③Python 3 エンジニア認定
AIの開発に必要なプログラミング言語を使ったデータ分析の基礎や方法
AI検定という検定はないですが、上記を総称してAI検定と呼んでいます。
この分野は、この数年で拡大するには間違いなく、この技術者は引っ張りだこになる事が予測されています。
資格だけでは、お金になりませんが、勉強して、実技もこなしながら、資格を取れれば、かなり今後は女性にとっても楽しみな資格になると思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、働く女性にとって、今後5年後、10年後に本当に役に立つ資格の実務編をお送りしました。
将来の予測は誰も約束できませんが、ほぼ傾向は間違いないと思われます。
簡単な資格ではかもしれませんが、年金がどうなる?とか介護がどうとか?
そんな心配をしながら100年もと考えても、仕方ありません。
どんどん今から、将来の仕事、収入に向けて積極的に取り組んでいきましょう。
少しでも楽しい未来にために